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2006年 09月 14日
Google Earthというパソコンソフトの地球儀については多くの人が知っていると思います。一応簡単に説明しておくと、衛星写真と航空写真を貼り合わせて作った地球儀で、自由に拡大縮小して眺めることができます。これがとてもとても面白く、いじっているだけで時間がどんどん潰れる恐ろしい代物です。そんな中でも今日は特に僕のお気に入りの場所を公開します。なお、写真をかなり縮小しているのでディテールを見るために是非ともGoogle Earthを導入して下さい。
学校で地図帳をもらったとき、最果ての街なんかをよく探しました。確か小学校の時の地図ではシベリアのディクソンで、大航海時代2で補給港として出てきたときにはちょっと嬉しくなったものです。(あれがないと北極海探索がかなり厳しくなるんだけどさ)。世の中には同じ趣味を持った人もいるもので、2chの地理板には最果ての町に萌えるスレなんてものもありました。書き込みにいちいち頷いてしまうようならあなたも立派な”最果て萌え”です。 小学校の頃には単純に一番のものを探すというだけでしたが、最果てというのは自分からとても遠い場所というイメージを最果てに住むわけでもない今の僕は持っており、そういう想像力の限界に近い場所に住む人がどう生きているのかを想像するというのがかなり面白いのです。 そんなわけで早速思い出のディクソンをGoogle Earthで探してみました。高解像度の写真が無かったので拡大はしません。座標は北緯73度30分・東経80度30分(73°30′N, 80°30′E)付近です。 しかしせっかく家を判別できるレベルの高解像度の写真が見られるのだから、じゃあGoogle Earthで判別できる最北の建造物を探してみようと思い立つのはとても自然な事でしょう。 というわけでヨーロッパ北岸を探索して最初に行き着いたのがここ。 これがまた想像力をかき立ててくれる実にいい場所で、高解像度の写真で見る限りでは半径1マイル以内に道がありません(実際には半マイル南東に集落があるようですが)。ここにも人が住んでいるのか、それともただの物置か何かなのか。船着き場も畑らしきものも周囲にはなく、かといって住居にしても不便。遠藤周作は城跡や廃墟でかつての様子を想像してニヤニヤしたそうですが、こういうことを想像するときは何かそれに近い感覚が味わえるかも。 この付近についての情報を探すため、Google EarthのウィンドウのLayersという部分にある"Google Earth Community"というチェックボックスをオンにしてみると、南西の方にiマークが見えます。これはconfluence.orgというページにリンクしています。confluenceといえば「合流点」ですがこの場合は経線と緯線の交点の意味で、つまりそういう場所に行ってどんな所かをレポートする物好きの為のページでした。そしてここは北緯71度・東経24度の交点です。近くの港の写真は、地形から考えると西のTufjordという集落のものでしょう。ここで暮らしている人はやはりみな漁業を生計としているのでしょうか。それにしても、こういう町の家というのは何でこう可愛らしくペイントされているのが多いんだろうか。ちなみにこの島から少し南に行ったところにあるHammerfestは最北の不凍港であると言われています(上記スレッドにも出てきました)。 これより北は高解像度写真そのものが少なく、あっても不毛の大地ばかりだろうと思っていたのですが、探せばあるものです。座標は(76°57′18″N, 68°33′50″E)、ディクソンの北西に浮かぶ逆「つ」の字型の島の北端です。ぱっと見ても見のがしそうなものながら、よーく見ると田の字型の構造物があってそこからかなり長い影が伸びています。 さすがはGoogle Earth Communityでこの建造物についても情報が出ており、それによると1999年より休止中の灯台とのこと。上からの投影面積の割に影が20メートルもあるので何だろうと思ってたけど(横に書いた白い線が約10m)。このすぐ南西には10軒ほどの集落が見え、地名はMys Zhelaniyaというようです。 ここはいかにも北の果てという感じですが、実はむしろヨーロッパの東の果てとして知られている場所なのです。この場所から南南東に30キロほど行ったところにあるCape Zhelaniya(69°05′31″E)がそれです(Extreme points of Europe@wikipedia (en)参照)。 今のところこれ以上北で人工物と思われるものの写っている高解像度写真が見あたらないので、今日の時点ではこれがGoogle Earthで見られる最北の建造物であるとしておきます。 ちなみに、研究以外の目的で人が定住している最北の場所はスヴァールバル諸島にあるニーオルスン@Wikipediaらしい。座標は(78°55′N, 11°56′E)!この町からほぼ北に7キロほどのところにある北緯79度・東経12度の交点のレポートとか見ても、もうため息しか出ませんな。想像力の限界。それでもこの島は北大西洋海流の到達点で、人間活動の中心地であるロングイヤビェーンの写真なんかをみるとわずかながら雑草が生えていたりして凄い緯度の割に温暖そうなのが意外といえば意外。 この島はスヴァールバル条約@Wikipediaによって、ノルウェーの統治下ながら条約加盟国はこの島で経済活動をおこなう権利を認められているとのこと。これには日本も加盟していて、日本人は無期滞在もできるんだとか。 最北を語るだけで疲れてしまったので今回はここまで。また気が向いたら他の最果て探しとかについても報告したいかな。 世界の果てに咲き誇るバラ、君に!(超余談)
by sotono_hito
| 2006-09-14 14:58
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